Google口コミを自分のサイトに埋め込む方法|表示ルールと実装手順
Googleビジネスプロフィールに集まった口コミを、自社のホームページやランディングページにも表示したい——そう考える事業者は増えています。
Googleの口コミは検索結果のマップ欄でしか見られないと思われがちですが、Google Places APIを使えば自社サイトにも表示できます。ただし、Googleの利用規約に基づくルールがあり、好き勝手に表示してよいわけではありません。
この記事では、Google口コミをサイトに埋め込む具体的な方法と、守るべき表示ルール、実装の選択肢を解説します。
Google口コミをサイトに表示するメリット
Google口コミをサイトに埋め込む最大のメリットは、すでに集まっている口コミを二重に活用できる点です。
- 新たに口コミを依頼する必要がない — Googleにある口コミをそのまま使える。事業者の手間はゼロ
- Google口コミの信頼性をサイトに転用 — 「Googleに書かれた口コミ」は第三者プラットフォームの評価として説得力がある
- 口コミの露出面が増える — Google検索のマップ欄だけでなく、自社サイトの訪問者にも口コミが届く
- コンバージョン率の改善 — サービスページや予約ページに口コミを表示すると、問い合わせ・予約のハードルが下がる
Google口コミ表示の必須ルール
Google Places APIで取得した口コミを表示する際には、Googleの利用規約(Terms of Service)に基づく以下のルールを守る必要があります。違反するとAPI利用を停止される可能性があります。
1. Googleロゴの表示が必須
口コミの近くに「Powered by Google」のロゴまたはアトリビューションを表示する必要があります。自社ブランドのみで口コミを表示し、Googleが出所であることを隠してはいけません。
2. 投稿者名とプロフィール写真の表示
口コミを表示する際は、投稿者の表示名とプロフィール写真(利用可能な場合)を表示します。投稿者名を省略したり、別の名前に書き換えることはできません。
3. 30日以内のデータ更新
APIから取得した口コミデータは、30日以内に再取得する必要があります。古いデータをキャッシュし続けることは規約違反です。表示する口コミは定期的にリフレッシュしましょう。
4. 口コミ内容の改変禁止
取得した口コミのテキストを編集・要約・翻訳して表示することはできません。原文のまま表示する必要があります。
埋め込み方法の選択肢
Google口コミをサイトに表示する方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を比較します。
方法1:Google Places APIで自前実装
Google Cloud Consoleでプロジェクトを作成し、Places API(New)を有効化してAPIキーを取得。サーバーサイドからAPIを叩いて口コミデータを取得し、フロントエンドで表示します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | デザインの自由度が最高。自社のトンマナに完全に合わせられる |
| デメリット | 開発リソースが必要。API利用料が発生(月$200の無料枠あり) |
| 取得件数 | 1店舗あたり最大5件のレビュー |
| 向いている人 | エンジニアがいる、またはWeb制作会社に依頼できる事業者 |
注意点として、Places APIで取得できるレビューは最大5件です。Googleが自動選定した代表的なレビューが返されるため、全件取得はできません。
方法2:テスティモニアル管理ツールのインポート機能
口コミ収集・管理ツールの中には、Google口コミのインポート機能を持つものがあります。Googleの口コミをツールに取り込み、自社サイトで収集した口コミと一緒に管理・表示できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | Google口コミと自社収集の口コミを統合管理。埋め込みコード1行で表示 |
| デメリット | ツールの費用がかかる場合がある(無料プランで対応可能なものも) |
| 表示方法 | カード型・カルーセル型・マソンリー型など、ツール側のウィジェットで表示 |
| 向いている人 | 開発なしで始めたい。Google口コミ以外の声も集めたい事業者 |
方法3:スクリーンショットの手動貼り付け
技術的な方法が難しい場合、Google口コミのスクリーンショットを撮影して画像として掲載する方法もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 技術不要。すぐにできる |
| デメリット | 更新が手動。SEO効果なし(テキストが画像内のため検索に引っかからない) |
| 注意点 | Googleロゴと投稿者名が見えるスクリーンショットを使う。トリミングで隠さない |
| 向いている人 | 口コミ数件を今すぐ載せたい。技術に詳しくない事業者 |
Places APIのセットアップ手順
自前で実装する場合の手順を簡潔にまとめます。
- Google Cloud Consoleでプロジェクトを作成 — console.cloud.google.com にアクセスし、新しいプロジェクトを作成
- Places API (New) を有効化 — APIライブラリから「Places API (New)」を検索して有効化
- APIキーを作成 — 認証情報からAPIキーを生成。リファラー制限で自社ドメインのみに限定する
- Place IDを取得 — Place ID Finderで自店舗のPlace IDを検索
- レビューデータを取得 — Place Details APIにPlace IDを渡し、reviewsフィールドを取得
- フロントエンドで表示 — 取得したレビューをHTMLに整形し、Googleアトリビューション付きで表示
APIの月間無料枠は$200分。小規模事業者のサイトであれば、無料枠の範囲で十分に収まります。
Google口コミだけでは足りない理由
Google口コミの埋め込みは強力ですが、いくつかの限界があります。
- 最大5件しか取得できない — Googleが選んだ5件のみ。自分で選ぶことはできない
- ネガティブなレビューも含まれる — Googleの選定基準は非公開。低評価の口コミが混ざる可能性がある
- デザインの自由度が限られる — Googleロゴ・投稿者情報の表示義務があり、完全に自社デザインに溶け込ませることは難しい
- 30日ごとの更新義務 — 定期的なAPIコールの仕組みが必要
そのため、多くの事業者はGoogle口コミ + 独自の収集フォームを組み合わせて運用しています。Google口コミは既存の評価を活用し、独自フォームではサービスの具体的な感想や写真付きの声を集める。この二段構えで、口コミの量と質の両方をカバーできます。
埋め込み前のチェックリスト
- Googleビジネスプロフィールが認証済みか(オーナー確認)
- Places APIの利用規約を確認したか
- Googleロゴ(アトリビューション)の表示箇所を決めたか
- 投稿者名・プロフィール写真の表示が実装されているか
- 30日以内のデータ更新の仕組みがあるか
- APIキーにリファラー制限をかけたか(不正利用防止)
- 口コミの表示が崩れないか、スマホで確認したか
Google口コミをサイトに表示することで、Googleマップでしか見られなかった評価が自社サイトの訪問者にも届くようになります。表示ルールを守りつつ、まずは数件の口コミを埋め込むところから始めてみてはいかがでしょうか。
口コミの集め方のコツや、表示デザインの選び方も合わせて参考にしてください。